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映えないタピオカドリンク

映えないタピオカドリンク

「インスタ映え」という言葉が流行った時、ちょうどタピオカブーム真っ只中でした。
そんな「映え」という言葉も、今はもう廃れてきている、とは言いますが、やっぱり綺麗に映えるデザートや人目を魅く盛り付けのものをSNSでよく見かけるのは、周知の事実です。
タピオカブーム当時、たくさんのタピオカドリンク店が出来て、すごく可愛い盛り付けで、見ているだけでとても飲みたくなりました。
若者は、アングルや照明、背景にこだわり、プロ顔負けの見事なまでの写真で、SNSを盛り上げます。
最近は、映えていることが廃れたのではなく、映えている写真が当たり前になり、「映える」ということが、定番になってきたのだと思います。
TikTokerなるものが店長となり、大行列となっているタピオカドリンク店を見かけた時、ストローを挿す掛け声が流行った時、「売り方の時代が変わったのだな」と痛感しました。

TeaWayは古くさいタピオカドリンク店なのかもしれません

では、当店はどうなんだろう。
創業当時の15年前から変わらないカップとストローでご提供しています。
カップのデザインくらい変えてもいいんじゃない?
んー、そうですよねぇ。
そうは思ってはみるけれど、みなさまの思い出の一部となっていて欲しいという気持ちもあって、このデザインで変わらずに行きたいんですよねぇ。
変わらないことと言えば、ご提供の時に言わせていただく言葉も変わっていません。
「心を込めてお作りいたしました」
私たちの大切な言葉は、若者のノリとはかけ離れた言葉。
なんと映えない面白味のないタピオカドリンク店なんだろう。
我ながらそう思います。
笑笑


タピオカブームに流行った丸くてコロンとしたカップ。電球に入ったドリンクもありました。そして綺麗な色とりどりのタピオカ。ストローもそれぞれのお店に合わせたコンセプトカラーだったり、工夫を凝らして、可愛く仕上げます。

そんなことと比較すると、私たちのこだわりは、映える要素とは逆方向にあるのかもしれません。

カップは持ちやすく安定感があるものがいいよね。
だって持ち歩いて飲んで欲しいから。

ストローはやっぱり透明だよね。
だってタピオカを吸っている時に通っているのを目で楽しんでもらいたいから。

タピオカは黒色一択。
だって一番美味しいタピオカは、やっぱりカラメルで作ったものだと思うから。

んー、そんなことを言っていたら、必然的に映えないのは当然だな。
綺麗でかわいいタピオカドリンクをうらやましくも思いながら、それでも変えられない古くさいタピオカドリンク店、それがTeaWayなのかもしれません。

 それぞれの味、ちゃんとする?

私たちがドリンクを作る際、一番大切にしていることは、素材本来のそれぞれの味がきちんと分かり、生きるようにすることです。
それを肝に据え、飲んでくださるみなさんの顔を思い浮かべながら、レシピを作ります。
これが私たちの基本の基です。


混ぜ合わせることで、打ち消し合う組み合わせもあると思いますし、美味しいんだけど、何の味か分からなくなることもあります。
一つの素材の味が強すぎて、混ぜ合わせても意味がない、ということもあります。
例えば、当店のパッションフルーツのシロップは、本当に良い香りで、甘酸っぱい南国のさっぱりしたフルーティな味わいが人気なのですが、どんなものと混ぜても、相手の素材よりパッションが強く、全てパッションフルーツの味と香りになって、相手の素材の良さを消してしまうんです。
さまざまなドリンクを作る中、試行錯誤しますが、打ち消し合う組み合わせの場合は、それがどんなに美味しくても、採用を見送ります。
口癖は、「それぞれの味、ちゃんとする?」です。

レギュラーメニューに「オレンジパッション」「マンゴーパッション」というドリンクがあるのですが、
オレンジとマンゴーだけは、パッションと組み合わせた時、それぞれの味がきちんとして、両方の素材の良さが生きたので、人気のさっぱり系定番ドリンクとして定着しています。
このように混ぜ合わせることで、見事なマリアージュを見せてくれたとき、私には、それぞれの素材がカップの中で、手をつないで踊っている姿が見えたりします。
笑笑

TeaWayスタイル

素材に感謝し、リスペクトし、生かし、タピオカドリンクを作る、それもまたTeaWayスタイルなんです。
TeaWayスタイルについてはこちら

ティーウェイのドリンクは、単純なものが多いです。
複雑なものが出来ない、ということもありますが、シンプルで、毎日でも飲みたくなるタピオカドリンク、みなさんの生活の一部になれるタピオカドリンクを目指しているが故のことなんです。
それぞれの食材にリスペクトの気持ちを持ち、それぞれが生き生きとドリンクの中で輝き、主張してくれることが、私たちのドリンクの特徴だと思っています。
もちろん、タピオカの味を生かして、大粒もちもちのコラーゲンタピオカに合うドリンク、ということは、言うまでもありません。
黒糖などの強い味で味付けするのではなく、キャッサバ本来の力強い武骨な味と食感をみなさまにお伝え出来たらいいな、と思って作っています。
「黒糖タピオカじゃないんですか?」そう聞かれることもありましたが、みなさまのリクエストにお応えできなかったのは、その理由からなんです。

先ほど、パッションフルーツの話になりましたが、そんなさっぱり系代表のパッションフルーツシロップも、今は品切れしていて、お客さまには大変ご迷惑をおかけしております。

コロナ禍におきまして、なかなか輸入がままならず、この半年ほど、切らしてしまっている状況なのですが、7月の上旬?半ば頃?には店頭に並ぶ予定です。
「パッションフルーツまだですか?」店頭でもメールでも多くの皆様に問い合わせいただいており、品切れとなっていることを大変心苦しく思っています。が、同時に、パッションフルーツの人気の高さを痛感して、嬉しい気持ちにもなりました。
もうしばらくお待ちいただけますよう、お願いいたします。

まもなく迎える夏本番!
全てのドリンクをラインナップし、限定ドリンクもご用意して、いつもどの時代も変わらないタピオカドリンクを心を込めて作らせてください。
みなさまの生活に寄り添えるタピオカドリンクとなれますように。
みなさまのお越しをお待ちしております。


心を込めてお作りいたします。

 

〇TeaWay
https://teaway.jp/

〇TeaWayオンラインショップ
https://teaway.jp/collections/online