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タピオカQQ開発秘話〈第3話〉

タピオカQQ開発秘話〈第3話〉

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試作を開始してからちょうど 1年経過したいつもと変わらない冬の日でした。 いつものように電子レンジで調理をし、コップにそのタピオカを入れ、牛乳を入れ、氷を入れ、みんなで試食をしました。まずは、出来たばかりのドリンクを飲む、モチモチの食感があり、美味しいです。

ここまでは、今までも達成していました。問題はここからです。私たちが目指すものは、大粒でモチモチの食感が「持続するもの」です。時間が経ってもモチモチの食感が維持できないと意味がありません。そのまま30分間放置して、再び試食を行います。今まではここで頓挫していました。

ところが、この日は違いました。30分経過したのち、みんなで試食をしたところ、モチモチの食感が維持出来ていたのです。みんなで顔を見合わせて声に出して喜びました。 これまでの苦労が報われた思いで販売開始の準備を整え、商品の量産体制に入りました。

予想外の発展

そして、いよいよ販売開始となった日に事件が起こりました。 いつものように、試食をして商品の確認をしていたところ1週間前に製造した商品が美味 しくないのです。

タピオカがすぐに硬くなってしまい、モチモチの食感が維持できなくなっていました。現実を受け入れることが出来ず、何個も試食しましたが、やはり美味しくいないです。信じられませんでしたし、信じたくなかったです。まさに天国から地獄へ突き落さ れた気分でした。

急いで原因究明に努めましたが、原因を特定することが出来ませんでした。製造日に湿度や気温、調理工程、原材料の状況など、考えうるものを全て確認しましたが、これだというものを見つけることが出来ませんでした。

運命の出会い

私たちは振り出しに戻り、もう一度タピオカのでん粉の選別作業から始めました。諦めるつもりは毛頭なかったので、何度振り出しに戻ろうと絶対に完成させると強く思っていました。

再び、試作をして試食を繰り返しながら、引き続き前回の原因究明にも努めていました。それから3ヵ月が経過し、過ごしやすい季節を迎えていました。

ひとつの出会いが大きく運命を変えました。とあるきっかけで公立の食品研究所ででん粉の研究をされている方と知り合うことが出来 ました。その方に協力を仰ぎ、科学的な目線で分析をお願いしました。

その後は、二人三脚で私たちが持っている経験とその方が持っている科学的知識を活かしながら、試作を繰り返しました。でん粉の配合だけでなく、製造方法も一から見直しました。試行錯誤を繰り返し、それからさらに3ヵ月が経過したある夏の日、ついにその瞬間を迎えました。

感動の瞬間

30分間放置してもモチモチの食感を維持できるタピオカが完成しました。 私たちが開発当初に考えていた以上に緻密な作業が必要でした。その日その時のタピオカの状態を見極める目と徹底した時間管理が必要でした。

試作を重ねること289回目で、ようやく理想とする配合と作り方を探し当てました。本格的に試作を開始してから1年半、構想から考えると5年以上かかりました。

完成したタピオカを食べたときの感動はずっと忘れることはないと思います。完成後の第一号のQQは、新たな街で頑張って社会人として働いているそのお客様に届けたいと思います。

5年間お待たせしました。